2017年1月25日水曜日

 ゴーストノート 其の弐

 ゴーストノート(以下ゴースト)…もともとドラムの表現方法のひとつとしてプレイヤーの間で使われていた音楽用語です。小さな音の装飾音、連続した微かな音の変化、もしくはギターに限って言えばノイズと言ってもいいのかもしれません。イメージとして…ゴーストが多いとスモーキー(煙ったい)なサウンドになります。的確で鋭いゴーストは素晴らしいグルーブをうみます。
 ゴーストが音の空気感の手がかりになっているのではないか?と前回お話ししました。出るときは出て出ないときは出ない?ゴーストだけにあやふやなのか!。いえいえ違います。プレイヤーがしっかりコントロールしなくてはいけません。

 どんな楽器にもゴーストはいます。E.ギターで言えば…ボリュームを上げた時のモアーっとした感じや、ヒュッといったノイズ。1弦ハイポジションの高い音をチョップ*するとき、4弦あたりからツクツカーンとピックをなでおろすときのツクツのミュート音。チョーキングやビブラートで強く押さえすぎてフレットがガシガシいう音!などはワイルドなゴースト。私はそれらが唯一無二の個性だと感じます。

 実際は弦に触っただけで、何かしらの音が出るはずです。気がつくのは、バンドの音が出ていない時にゴーストはよくでてくる。あたりまえですよね、音に埋もれずによく聞こえるわけです。つまりゴーストはゴーストなだけに影が薄く、埋もれがちだと言う事です。
 次回はゴーストをうまくあやつるためのヒントを考えてみます。つづく。


*チョップ
 ミュートした弦をなでおろして、ターゲットとした高い音を鳴らす奏法。BBキングは看板業としていました。ちなみに私はなで上げます。







2017年1月21日土曜日

 ゴーストノート 其の壱

 アコースティックギターはそれだけでいい音がしますよね!。いいアコギを弾いてみると、中低音の倍音*がよく出ていて、けしてジャリジャリした音はしない。イメージとしてポーンって感じ?の音でしょうか?。ともかく、いいアコギは誰が弾いてもいい音がします。
 ところがだ!E.ギター*はそうはいかない。これはセッティングと弾き手しだいで良くも悪くもなってしまうと思います。エレキはエレキなりのいい音ってありますよね。狙い通りの音が出たときはいいプレイができます。今回はやや抽象的ですが、自分なりにE.ギターのいい音ってヤツはなんぞや?と考えてみました。気になるところは大きく二つ。

 音量と音色
 空気感

 私の場合をご紹介しますと…中低音の倍音を豊かにするため必死に努力をしてます。
 例えばアンプのセッティング。ボリューム、トレブル、ミドル、バスなどのコントロールがついていれば最高です。これらのコントロールは相対的なものです。どれかひとつでもレベルを絞っていけば当然音量も下がります。例えばトレブルをゼロまで絞ってもまだ出過ぎてると感じるなら、他を上げて、ボリュームを絞る。逆にフルにしても足りないと感じれば、他を下げてボリュームを上げる。
 例えばギターのセッティング。自分で扱えるいっぱいの太い弦。しかもフラットワウンド。などなど、最低限の準備ができていたとします。ここでやっと本題の空気感の話。

 よく空気を読むと言いますが、よむための手がかりが必ずあるはずです。会話の流れとか、今まで話していた人がだまるとか、顔色?なんかですか。ギターも同じだと思います。フルアコでもソリッドでも、E.ギターの音の迫力や表現力、プレイヤーの個性やおもしろさ。その空気感の手がかりになってるのがゴーストノート(以下ゴースト)だと信じております。
 次回はそいつの正体や、捕まえ方!を考えてみます。つづく。



中低音の倍音
 高い音にもこれらが感じられれば最高です。

* E.ギター
 コイル式電磁誘導を利用したマグネチックピックアップが装着されている全てのギター。例えばフルアコ、セミアコ、ソリッドなど。








2017年1月1日日曜日

 新年あけましておめでとうございます!。

 スタートから半年、気持ちのままポツポツとしか投稿できない私の拙い文章を読んでいただき、心から感謝いたしております!。
 今のところ、私にとって唯一のノーガキの言える場となっているのがこのブログです。何とかほそぼそとでも続けて…大切にしたいと思っております。本年も宜しくご愛読のほどをお願いいたします!。そして今年最初のお話です。


 最近、私自身の音楽カテゴリーにおじさんブルースなるものが追加されました。おまえがおじさんのくせに何を言うのだと思うでしょうが…これは立派な一つのカテゴリーとおじさんになった今はっきりとわかります。

 よーく考えてみると、昔々の著名なブルースマンが非常にエキサイティングで有名な曲を録音した当時は、その著名なブルースマンがまだまだ若い頃だった!ですよね?。十代から活躍していた人もおり、まあだいたい三十代頃までには自分の代表曲や看板となる曲を持ち、その物凄いパワーと実力で名前が世に出て行ったと。当然おじさんとは言えません。

 私が言うおじさんブルースとは…早くも遅くもない地味なテンポのスィングブルースにのっかり…なにやらモゴモゴと低いキーで歌い…それでいてけしてエキサイティングではないのですが、メロディーのしっかりしたジャジーなイントロやソロをいとも簡単に弾いてのけ…たまーにゆるーいスタンダードナンバーを歌う…イメージできましたか?。
 あきらかに晩年の録音!であろうと思われるこういった感じのおじさんによるユルソング音源がかなり残されている事を、私は恥ずかしながらやっと最近になって嗅ぎ付けたところであります。晩年のロニージョンソンやジョニーテンプルなどが有名です。近々、具体的に演奏者や演目を紹介したいと思っております。
 エキサイティングじゃありません。