2023年10月13日金曜日

 


中学生時代に新譜で買ったエアロスミスのロックス。同じ頃にクイーンのオペラ座の夜。ヘヴィで素晴らしいロックミュージック。


いまさらだが爆音で聴き直す。最高だ。今聴くと私がジャズを勉強したいと思うキッカケがたくさん詰まってる。ロックだから曲自体はポップだが、知らなきゃ使えないコードやハーモニーがバンバンでてくる。


当時ヘヴィーメタルと言う言葉は無かった。モトリークルーもヴァンヘイレンもまだいない。キッス、エアロスミス、クイーンが三本柱でロックの世界を引っ張った。少年ヨリキはその三本柱とズィーズィートップやロリーギャラガー、ヘンドリクス、クリーム、ジェフベック、ブラックモア、チャーさんなどを主に取り組んでいた。


この頃のロックはハーモニーを大切にしている。


ヘヴィメタルのスタートから、ハーモニーよりもメロディやより刺激的なサウンドが大切になってきたようです。ちゅーぼーの私は何の知識も無く、カッケー‼︎と思おうだけで、ギターで再現する事もできず、ただ指をくわえて聴いておりました。エアロスミスもクイーンも当時の私には難しすぎて「正確に」コピーする事もできませんでした。


今ならやっと正確にコピーできそうだ。48年もかかった。自分には才覚が無い。

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2023年10月7日土曜日

 



仮想妄想コード進行そのご。

の補足。


前回の投稿で間違いを見つけ、シレッと修正いたしました 😎 ごめんなさい。


間違いはターンアラウンドの部分で、D♭79の響きについてです。これはサブドミナントの裏ではなくて6セブンの裏セブンスでした。

つまりこのウエストコーストブルースのターンアラウンドは仮想妄想コード進行そのいちでふれた


1 → 6 → 2 → 5


のスタイルですね。最後のツーファイブがレイズになっているところが工夫です。2セブンの裏セブンスは6フラットセブンです。それをサンカクにした事で、ジャジーでなめらかな美しい動きになってますね。

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2023年10月6日金曜日

 


仮想妄想コード進行そのご。


ブルースコード進行の拡大解釈を自分なりに考えてみています。


このシリーズ最後はウエスモンゴメリー先生の頭の中を想像するための「おおきなヒント」を頂いた曲「ウエストコーストブルース」を取り上げてみます。

ウエス先生のオリジナル。24小説のワルツ(三拍子)のブルースです。下記コード譜はわかりやすくするため四分の六の12小節で書いてみました。これはソロの部分のコード進行でキーはBです。


♭7            ♭7       

♭7            m7 7│ 

♭7          ♭m7 ♭7│

m77│♭m7  ♭7│

m7         m7 7 │

♭△ ♭9│♭△   


2小節目、クイックチェンジで7度のコードに行ってますね。面白い印象的なコード進行。ドミナントセブンの裏セブンスですね。古いブルースでよく見かけるドミナントへのクイックチェンジと似たような響きになってます。


サブドミナントは普通にE♭7へ進むのですが、そのアプローチがすごい!4小節目、半音あげて迂回フォーステップしてさらに「レイズ」してサブドミナントセブンにおさめています。格好いいですね😆当然ソロラインもそうなってます。ウエス先生はこう言った小さな工夫と言うか、ハーフステップがらみの仮想コード進行が多いと感じます。


😎


6〜8小節目。これこれ!これがウエス先生の得意技!フォーステッププラスハーフステップ連続技です。そのまんまきれいに2度のCm7に流れていきツーファイブでトニックサンカクで収まってます。当然ソロラインもこれに沿って弾いてます。

ウエス先生はこの様に仮想したコード進行をどんな曲でも多用していていると感じます。仮想したコード進行にそってソロをプレイする。どんなにアウトしてもそのソロラインからコード進行が聴こえてくる事で整った印象になりますね。

1112小節目。最後のターンアラウンドが美しいですねー!D♭9は単純にサブドミナントセブンを使わないで、ハッとさせる響きにしています。最後のレイズもセブンスでズリっと半音さがるのではなく、6フラットのG♭△をサンカクにしてなめらかで美しい響きにしています。いや〜格好いい!😆


ウエス先生はブルースが大好き🔥🔥🔥12小節の格好良いブルースをたくさん録音して残してくれました。


このウエストコーストブルースではウエス先生の仮想ではなく、曲のコード進行としてメンバーに共有されている様です。メンバーがすごいのでテイク2以降でウエス先生の仮想妄想コードを聴き取ってしまったのかもしれません。実際当時一発録りであるモダンジャズの録音はテイク20くらいザラだったようです(映画ブルーノート参照)。「ヘッドアレンジ」ってヤツですね。回を重ねてお互い近づいて行くのかなー。あのマイルスでさえ、テイク24とかへーきで録っていたようです。それを聴いて私はなんだかホッとしました。

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2023年10月2日月曜日

 


仮想妄想コード進行そのよん。


ブルースコード進行の拡大解釈を自分なりに考えてみています。




7              7        

7              m7   │ 

7              7   ♯○  

△ m7│m7  ♭7 │

m7 7 │♯7   7   

△   9    7♭13 │


ご存じ、「ストマン」と呼ばれているコード進行ですね。なぜストマンと呼ばれるのかは謎です。

謎肉です。😎 

 ボーンウオーカー先生の名曲ストーミーマンデーはキーをオリジナルにエクスチェンジしても全然違うコード進行です。おそらく誰ぞにカバーされたTボーン先生のストーミーマンデーが参考になっておるのでしょう。

Tボーン先生の素晴らしい、ほんとに素晴らしいブラックアンドホワイト録音のコード進行は近々考えてみましょう。


😎


このコード進行は前回の「そのさん」まで考えていたコード進行とおおすじでおんなじなのです。


9小節目。2度のコードDm7への持って行き方がいいですね。ズリズリと上がってズリズリ下がる。いい感じですよね!。おぼえやすいし印象的な感じです。


8小節目のE。これが決め手かなと思います。だいたい皆さんこれをE♭m7で弾きますが正しくはE♭7なのかなと思います。Em7まで上がって行ってフォーステップしてA7に行く。その裏セブンスです(またまた以前の投稿から探して下さい💦)。A7に行くのは前回考えた形と同じ、ツーファイブに行くための前置きの6セブンスです。そのさらに前置きしてEm7って事です。4小節目と同じ理屈です。

10小節目。半音でズリっと下がってます。セブンスコードのこの動きを「レイズ」と呼びます。セブンスで多くみられます。これも表裏の関係をうまく利用した動きです。トニックのセブンスコードを半音上げるとドミナントセブンの裏になる。半音下げるとサブドミナントセブンの裏になる。


♯7 7

    ⇅ (同じコード進行)

  7


全てにナインスのテンションを加えても同じです。Tボーン先生もよく使う動きですね。


1112小節目のターンアラウンドは気持ちいい終わり方ですね。サンカクで収まったかと思いきや!泣く子も黙るF9サブドミナントナインス!キターーー!😆もっともブルースらしいコードかもです(ナインスはセブンスのテンションですが、いつでもどこでも使える訳ではありません。オルタードの響きが必要な時はフラットナインスになるので要注意)。そしてまたトライアド(シックスはトライアドです)に戻って決めがG7♭13。G(ジーオーギュメント)とほぼ同じ響きです。ベースラインを考えてオーギュメントではなくてセブンスのテンションコードにしているわけです。 ←オーギュメントには5度の音が無い。しかしベースラインは普通にウオーキングしてもらいたい。そう言う事です。


😎


アルバートキング師匠のボビン録音でのスローブルースは全てこのコード進行になってます。ホーンセクションの音使いもこれです。


しかし!アルバートキング師匠の弾くソロラインはいつも通り。まったくブレずにおんなじなのです。ブルーススケール一発しか弾いておりません。カッケー!メジャーな響きに乗っかるブルースが格好いいのだ!

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