背中の開いたドレス。お色気ムンムンの歌声。ラウンジ歌手のお手本ジュリーロンドンのイメージ。しかし、はてご本人の気持ちはどうだったのでしょうか。
目をつぶって彼女のスキャットを聴いていただくと、そのほとんどがブルーススケールで唸ってます。彼女はブルースを聞いて育ったのではないのでしょうか。
ジュリーの女優業はあまりヒットせず、よわい20代後半でシンガーデビューしました。私自身による彼女の生い立ちはまだ調べが進んでおりませんが、おそらく幼少期から当時の外食産業*に出入りし、音楽、特にブルースと身近に接していたと思われます。
メジャーの明るい曲でブルーススケールのスキャットや楽器によるソロラインを入れるのはその度胸と高い知識が必要とされると思います。ブルーススケール*の深い理解が必要だからです。シンガーのジュリーが自然とそのブルースラインをまるでギターやサックスの様にスキャットできる。まちがいなく体に染み付いているのだと思います。これはすごい事で、全くブルースに触れてこなかった楽器奏者の方にはその難しさがよく理解できると思います。ジュリーの数多くのアルバムには、ギターをフィーチャーした物が数多くあります*。ギターサウンドが好きな事も、ジュリーはブルース好き!を裏付けていると思います。
素晴らしい実力をもつ女性シンガージュリーロンドン。それでも当時は背中を見せてラウンジに出ざるをえなかったのでしょうか。なんだか泣けてきました。
( ³෴³)💦
*当時の外食産業
アメリカの外食産業では、生バンドが演奏している事が当たり前の時代だと思われます。長い時間演奏しなきゃならないのでブルースを垂れ流して時間を稼ぐのは普通です。
*ブルーススケール
セブンスやシャープナインのテンションを含んだ音階。
*ギターをフィーチャーしたアルバム
julie is her name 1
julie is her name 2
この2作のギタリストはハワードロバーツとバーニーケッセル。この2人の説明はいらないでしょう。
easy dose it
for the night people
この2作はジョングレーと言うスタジオプレイヤーです。素晴らしいプレイ!私はとりこになりました。
https://music.metason.net/artistinfo?name=John%20Gray%20%282%29
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