2023年9月16日土曜日

 


歌が入ったらジャズじゃなくなる気がします。私の勝手な考えですが、ジャズは楽器同士のバチバチした激しい音楽だと思います。私にはとても手の届かない世界です。


 😅


たとえばそこにジャズに「言葉」つまり歌が投げ込まれたら、例えば「あんたどこ行くの?」とか「あんた嫌いだから私出て行く」とか。

楽器では不可能な表現が歌や言葉では簡単にできる。歌が入るとその言葉の表現力にはマイルスさんもウエス先生も太刀打ちできない。楽器ではできないからです。どんなに凄いプレイヤーでも歌のバックバンドになってしまう。


😎


ハードバップの創始者と言われるチャーリーパーカーさん。誰もがお手本にしている有名な録音、バップの代表曲のような「ソルトピーナッツ」。とても面白い録音で途中に「ソルトピーナッツ!ソルトピーナッツ!」と言う歌?かけ声?が入ってますね。もしかしたら、チャーリーパーカーさんでもサックスでソルトピーナッツと語りかけることは難しかったのかなー。


ルイアームストロング先生。曲のほとんどを、たくさんの楽器でたっぷりたっぷり「ジャズ」を楽しんでそして一番最後の最後、ワンコーラスだけ自分の歌をそえるスタイルが多い。いいですよね。一曲でジャズとスィング2回楽しめる感じです。いいですね。この形がいいなと思い私も真似してます(最後の歌でぶち壊さないよう手を尽くしております💦)


音楽的には明らかにジャズなんだけど歌が入ると途端にリラックスしたいい気持ちになる。言葉が直接聞き手に入ってくる。私はこの音楽をスタンダードとかスィングとか呼んでます。


マイルスさんやグラント先生、ウエス先生のあの強烈な緊張感のある演奏。スローな曲でも、より細分化した「仮想妄想コード進行」を盛り込んで、モダンジャズの一番面白い聴き方ができる凄い作品をたくさん残してくれました。ほんとにありがとです。そしてこの人達は自分のアルバムに歌を入れる事はしませんでした。


やっぱり根本的に違う音楽なんじゃないかと思う。

( ³³)










0 件のコメント:

コメントを投稿